兵庫県朝来市山東町粟鹿

2016年04月30


日本の滝百選に戻る

Road Map :R312を竹田で県道277号線に入り西進する。
Route Map:山東自然の家から林道のゲートを通り粟鹿山登山口に至る。
日本の滝百選』  素晴らしい滝群を見ることが出来るが、散策道は崩壊しており最低、登山靴を履いておく必要がある。
粟鹿山への山東側からの登山口近くから滝巡りが出来ると知り雨後に行ってみる。かつては滝巡り用の遊歩道があったようであるが、水害による崩壊が激しく、現在は遊歩道としては成り立っていない。渡渉個所も多く、雨後の滝見には注意が必要だ。滝名とかの表示が無いのが残念だった。
粟鹿の滝群
雨降りの2日後、最高の天気で良い滝見が出来たと思う。”粟鹿の滝群”とは渓谷名が無いので適当にそう呼んでいるだけであり、雌滝、雄滝、その他の滝に滝名の表示がなかったのは非常に残念であった。渡渉個所も滑り易くて危険であり、渡渉用のロープも欲しい所であったが、滝マニアとしては、ハイカーが容易に入らない困難さはあっても良いと思っているが、入渓する方は最低登山靴は履いて下さい。
シームレスに粟鹿山に登る
散策道入口が粟鹿山登山口なので、散策を終えてそのまま粟鹿山に登ることにする。
違う登山道から登ろうと考えていたが、そのまま従来からの一般的な登山道に入ってしまった。その後も登りで2回の道間違い、下りで1回の道間違いをしてしまう。
粟鹿の滝群
あわがのたきぐん
雄滝、雌滝
粟鹿山登山口と滝見散策道入口はほぼ同じ場所にある。
粟鹿の滝群は粟鹿山山頂のほぼ真下の谷筋にある。
西宮市立山東自然の家を過ぎると鹿避けゲートが出て来る。
御自由に開けてお入り下さいの感じだった。
滝見散策道の入口には”雌滝まで210m、雄滝まで505m”のしっかりした道標があり、楽勝かに思えたが、実際には難儀な道(?)だった。
10時52分に散策を始める。
林道を更に進むとログハウスの休息小屋に着く。休息小屋は施錠されており利用は出来なかった。駐車場は車3台分しかなかったが、道路の対面にも小さな駐車場があった。正面が粟鹿山の登山口であるが、滝見の道は直ぐ右側から始まっている。
7分程で落差15m程の二段瀑である”雌滝”に着く。
ここで左岸に渡渉するが、大きな岩が並んでいて楽勝だった。
粟鹿川沿いに歩いて行くと直ぐに三段の砂防堰堤が出て来た。
工事は最近終わった様で、癒される綺麗な堰堤であった。
一昨日の雨が効いているのか、水量は充分に思えた。
陽当たりも良く、落差以上の迫力を感じられた。
散策道の登り途中から”雌滝”の全容を見る。滝はこれ位変化がある方が面白い。
滝口へ上り、滝口から”雌滝”を見下ろす。
1段目の滝壺を見たかったが、岩が滑るので、これ以上は前に行けなかった。
散策道は砂防堰堤を高巻きして行く。鉄杭とくさりがあり、かつてはちゃんとした散策道があったのだろう。
又もや綺麗な砂防堰堤が出て来た。これも滝見として眺める価値あり。
沢沿いに歩いて来た散策道を振り返り見る。
砂防堰堤の高巻きから沢に向かって下って行く。
路面は柔らかく、落ち葉が堆積しているので滑り易い。
厄介な渡渉が出て来た。岩を抱く様に渡渉する必要があった。
水害でもあったのか、散策道の痕跡はあるが、結構荒れた道となっていた。
ここで左岸から右岸に渡渉するのであるが、滑滝状になっている岩全体に水が流れ、表面がヌルヌルの状態で非常に滑り易くなっていた。ここで下手すると滝下まで滑落の可能性がある。
右岸に渡渉して滝横を登るのであるが、ここも岩面がヌルヌルでロープ
に頼らないと上れない。ロープは湿っていて触りたくない状態であるが、ロープを頼らないと上れなかった。
立派な二段瀑であるが ”無名滝”のようだ。
”無名滝”の滝口から下流側を眺める。
37分にて”雄滝”の横にある不動尊に着く。
滝壺の沢水は透明度が高く、非常に綺麗だった。
”雄滝”の全容を見るには沢の真ん中まで行く必要があった。
落差約20mの渓流爆である”雄滝”の全容。滝名としては”雌滝”と逆にした方が良いと思った。これ以上、上流に行く道が無さそうなので、ここで引返す。
渡渉が困難だった”無名滝”
引返す途中で見る”無名滝”
比較的、大きな滝だったが、これも”無名滝”だった。
無名の小さな滝群。
”雌滝”の滝口の渡渉も飛び石が無く厄介だった。
”雌滝”の滝口から滝壺を見る。ここだけは渡渉し易かった。
滝見散策時間
雌滝まで:7分
雄滝まで:37分
往復時間:1時間17分